9月17日の敗戦後

「もう6年生とは野球をやらない」

「5年生以下のチームでやる」

私の突き放す言葉に帰宅した6年生

努力をしているのは知っている

頑張っているのも知っている

でも実力がありながら負けるのは

何かが足りないから

私の言葉に グランドに残れなかった6年生は

家でふて腐れていると思っていた

しかし

6年生は7人だけで安茂里グランドに移動して

練習していた

安茂里グランドで私の姿を見つけると

静かに集合してくる6年生

「来週の大会に連れて行ってください」

 

そこから公式戦 26勝3敗

私の部屋には8個の優勝カップが並ぶ

試合中でも容赦なく叱られ涙しながら

優勝旗を持って帰ってくる選手たち

1試合ごとに強くなり

成長していく選手たち

 

最後の大会

負けないで引退した6年生

 

ありがとう

 

君たちと同じエンジのユニフォームは

私の最高の宝物です

君たちと出会えたこと

一緒にグランドに立てたこと

誇りに思います

 

ありがとう